同点で投手が途中交代した。原因は足をつったのだ。このとき打者に対して2ボール2ストライクだった。交代した投手はこの打者に四球を出した。この走者が本塁に還ってこの得点が勝利点になった。この場合に自責点は前任投手につくのか。それとも後任投手につくのか。
さて、どちらだろうか?
これは前任投手のボールカウントによってどちらに自責点がつくかルールで決まっている。
野球公認規則10.16 h (1) に、この規定が載っている前任投手に自責点がつくボールカウントは
2ボール0ストライク 2ボール1ストライク 3ボール0ストライク 3ボール1ストライク 3ボール2ストライク。
ということで上記の例は2ボール2ストライクで交代したから後任投手に自責点がつく。
こんな試合あるのだろうか? 2012年9月16日、ヤクルト対DeNA 22回戦、1対1同点の7回裏、DeNA加賀美投手が、ボールカウント2ボール2ストライクになったときに足をつって篠原投手に交代した。
篠原投手はこの打者に四球をだした。この走者が結局、得点をあげスワローズが2対1で勝利した。敗戦投手は篠原投手になった。
まあ、1年に1回あるかないかの試合だけど、このルールを覚えておくと野球仲間に一目おかれるかも。