無死でも7番打者が打席に入れば投手は投球練習を始めるのはなぜか?

 今夜は“ルールについてのネクスト・バッタースボックス”の「だからどうなの話し」。

「野球公認規則 3.17【注1】次打者席には、次打者またはその代打者以外入ってはならない」。

このルールは、次打者は必ずネクスト・バッタースボックスに入っていなければならないことをも意味している。

写真をみてください。牧田球審が左を指している。この指している意図は、打席に打順8番の中村選手が入っているから打順9番の小川投手へネクスト・バッターボックスに入りなさいと指示しているのだ。小川投手はネクスト・バッタースボックスに入っていなかったのだ。

なぜ入っていなかったのか。

それは次回に向けて投球練習をしていたのだ。この回の最初の打者で打順7番の森岡選手が打席に入ったと同時に小川投手はベンチ前で投球練習を始めた。

投球練習は二死からベンチ前でするのが一般的である。でも、打順7番の打者から始まるときは無死からでも投手は投球練習を始める。

それは8番打者が打席に入ったら、9番打者(この場合は小川投手)はネクスト・バッタースボックスに入らなければならないからだ。投球練習ができるのは無死でも7番打者が打席にいるときしかできないのだ。

この日の解説者は無死で7番打者森岡選手が打席に入るなり小川投手が投球練習を始めたのを、本来二死から投球練習をするのを、無死からするのはアドレナリンが溢れて、やる気満々のあらわれと誉めていた。

しかし、何のことはない小川投手は8番打者が打席に入ったらネクスト・バッターボックスに入らなければならないから投球練習を始めたのだ。

無死走者なしでも7番打者が打席にいるときしか次回に向けた投球練習ができないからなのだ。

こんなところにも解説者がルールを知らないことがあらわれる。

というわけで、今夜もだからどうなの話し。