めずらしい! 1打席で2度三振したイチロー選手

今夜は“イチロー選手と球審の勘違い”の「だからどうなの話し」。

2000年6月28日、近鉄対オリックス12回戦(大阪ドーム)、イチロー選手は、5回表二死走者二・三塁、ボールカウント1ボール0ストライクからファールした。これでボールカウントは1ボール1ストライクになる。

ところが電光掲示板は1ボール2ストライク。次球を空振りしたイチロー選手に前田球審は三振を宣告。

イチロー選手はベンチに引き上げた。近鉄ナインもベンチに引き上げた。

これがイチロー選手の1度目の三振だった。

なぜならオリックスの仰木監督がボールカウントが間違っていると抗議した。

すると前田球審がカウント間違いを認めた。再度、打席に立ったイチローは結局空振り三振に倒れた。

これが2度目の三振。1打席に2度三振した。三振しないイチローの珍しい記録。

公認野球規則9.02(b) 「審判員の裁定が規則の適用を誤つて下された疑いがあるときには、監督だけがその裁定を規則に基づく正しい裁定に訂正するように要求することができる」。

それで仰木監督は訂正するよう要求する抗議をした。だが、訂正を求める抗議ができる条件がある。

それが【注2】「審判員が、規則に反した裁定を下したにもかかわらず、アピールもなく、定められた期間が過ぎてしまったあとでは、たとえ審判員が、その誤りに気づいても、その裁定を訂正することはできない」。

定められた期間とは、公認野球規則7.10(1)投手が打者へ次の1球を投じるか、投球しなくてもけん制など次のフレーを行うまで。(2)イニングの表または裏が終わったときは、内野手がフェア地域を離れるまで。

近鉄の選手はベンチに帰っている。ですから仰木監督は抗議できる時を失っていたのだ。

1度目のイチローの三振は有効なのだ。

前田球審はボールカウントの勘違いをした上にルール適用の勘違いもしたのだ。

この2度の勘違いでイチロー選手は1打席に2度の三振を喫してしまったのだ。

というわけで、今夜もだからどうなの話し。