
3ボールなのに四球にしてしまった球審は一流審判員になる?!
今夜は“ボール3なのに四球の勘違い”の「だからどうなの話し」。
2007年7月29日、ヤクルト対中日17回戦(神宮球場)でそれは起こった。スコアボードの表示が3ボール2ストライクだった。だが、ほんとうは2ボール2ストライクだったのだ。
このスコアボートの表示のまま中日の中田投手が投球した。森球審はボールと判定した。打者青木選手はスコアボードの表示で3ボールだったから一塁に向かってしまった。
青木選手は「おかしいなと思ったけど誰もいわないから」と。
森球審は「その場で気づかず両チームから指摘もなかったのでそのまま進行してしまった。すべて僕の責任」と。
後に謝った。
審判員が誤った判定をしても投手が打者へ次の1球を投じる。そうしてしまったら、たとえ監督が判定の訂正をアピールする。審判員がその誤りに気づく。でも、その判定を訂正することはできない。
このときの次打者は田中浩康だった。中田投手が第1球を投球した。その時点で青木選手の四球は正当な記録になった。
3ボールで四球。これでプロ野球史上5度目になる。過去の4度の球審を調べた。
1953年8月21日、大映対近鉄戦、苅田久徳球審。
1968年4月29日阪神対大洋戦、井上忠行球審。
1978年7月20日読売対中日戦、大里晴信球審。
1985年9月26日阪神対中日戦、谷博球審。
チョンボをした球審を並べると後に一流審判員になられた方々だ(苅田さんは選手として一流)。
井上審判員、大里審判員は3000試合を達成している。谷さんは現在審判技術委員。
因みに井上球審はチョンボしたこの試合が初球審だった。「ボール、ストライクの判定に一生懸命で、誤りに気づかなかった」と釈明している。
こうなると3ボールなのに四球チョンボから森審判員も一流審判員の道を歩み始めたのかもしれない。
というわけで、今夜もだからどうなの話し。