
打席に入らないならストライクアウト
今夜は“バッターボックに立たない行為のルールについての”「だからどうなの話し」。
打者は打席に入って打撃行為をしないならペナルティーを科す。これがルールになっているのだ。知らなかった。
打者はバッターボックスに入ってバットを振る。ボールを打って飛ばす。それをしないならストライクを宣告される。
実際にそんな場面があった。
2000年の退場宣告のデータを調べていたら7月20日阪神対読売19回戦(甲子園球場)、3回裏一死一・二塁、打席は阪神大豊選手。ボールカウント1ボール1ストライクから読売高橋投手の内角の投球を球審眞鍋はストライクと判定。2ボール2ストライクになった。これを不服として大豊選手は抗議。ここまではよくあること。
ここで大豊選手は気持ちを静めるためと打席に入らなかった。眞鍋球審は打席に入るように促した。それでも入らなかった。高橋投手は捕手に投球した。打席には誰もいない。
眞鍋球審はストライクと判定。大豊選手は三振。
これに対し大豊選手が暴言を吐いたので退場処分になった。恐らく大豊選手は以下のルールを知らなかったのでは。だからびっくりして暴言を吐いたのでは……。
そのルールとは「公認野球規則6.02(c)打者が、バッターボックス内で打撃姿勢をとろうとしなかった場合、球審はストライクを宣告する」。こんなルールがあるなんて知らなかった。
退場処分はストライク・ボール、フェアー・ファールの判定に対する暴言・暴力が多い。
表の2000年の退場例もほとんどそうだ。大豊の事例だけ判定に対する退場でない。
ルール適用がきっかけの退場宣告なのだ。めずらしい退場の一例だ。
というわけで、今夜もだからどうなの話し。
本文と全然関係ない。ニュースでフィリピンのレイテ島のタクロバンに台風が上陸し被害が甚大とか。レイテ島、タクロバンというと大岡昇平の『俘虜記」「レイテ戦記」を思いだしてしまった。こんな時代、再読するか。