球審が打撃妨害ルールを適用してプレーを捌くとは大変なことなのだ

今夜は“捕手が打撃妨害した場合の球審のルール適用についての”「だからどうなの話し」。

「公認野球規則6.08 打者は、次の場合走者となり、アウトにされるおそれなく、安全に一塁が与えられる」。

この6.08の「(c)は、捕手が打者妨害(インターフェアー)した場合。しかし、妨害にかかわらずプレーが続けられたときには、攻撃側チームの監督は、そのプレーが終わってからただちに、妨害行為に対するペナルティの代わりに、そのプレーを生かす旨を球審に通告することができる」。

ルールブックには以上のように記載されている。このルールを現場でどう捌いていくのだろうか。今日、それを勉強させてもらった。

場面は一死走者三塁。打者の振ったバットが捕手のミットに当たった(打撃妨害)。だが、外野飛球になった。三塁走者は本塁に生還した。

このときに球審はいつ「打撃妨害」と宣告するのか。バットが捕手のミットに当たった時点なのか。三塁走者が本塁に生還した後なのか。

打撃妨害を宣告したらボールデッド状態だ。元の状況に戻さなければならない。

とすると、球審はベンチに戻った打者と三塁走者に三塁・一塁に戻りなさいと指示するのか。そうならば、一死走者一・三塁の状況になる。

この状況にして球審は「三塁走者の生還を生かすことができますよ」と攻撃側の監督に通告するのか。そのまま通告せずに一死走者一・三塁でプレーを再開するのか。

攻撃側監督はどの時点で三塁走者の生還を生かす旨を球審に通告できるのか。

攻撃側監督が通告した。球審は通告を認めた。球審は再び三塁走者に本塁ベースを踏めと指示するのか。そして、それを確認するのか。一塁走者にはベンチに帰るよう指示するのか。

球審は以上のプレーを素早くそれぞれ指示するのか。

ところで、今度は守備側監督が三塁走者のタッチアップが早かったとアピールしてきた。事実早かった。

投手は三塁手に送球した。三塁塁審がアウト宣告した。

攻撃側の監督が説明を求めに来た。球審と三塁塁審は攻撃側監督に説明する。

以上のプレーをスムース捌くのが球審の仕事だ。こりゃ大変な作業だ。

紙に書いてあるルール通りにプレーヤーに指示し捌く。それが球審の仕事なのだ。ルールを暗記すればできる仕事ではない。

ルールをアクション化する。ルールが肉体化していないとスムースに捌けない。

ここまで書いて突然二出川球審の言葉を思い出した。

そう「俺がルールブックだ」。

そうか、この言葉は「俺はルールが肉体化している」という宣言なのか。

というわけで、今夜もだからどうなの話し。