サヨナラ飛球が打撃妨害なら……

9回裏同点。一死走者三塁、この走者が本塁生還すればサヨナラの場面。

打者は右翼に飛球を放った。犠飛には充分の距離。

走者はタッチアップするべく三塁ベースに戻った。

右翼手は飛球をグラブの土手に当てた瞬間にグラブ内からボールが前に跳ね上がるジャッグルする。完全静止捕球をしなかった。

三塁走者はボールがグラブに触れた瞬間スタートしていた。

右翼手から送球は間に合わず本塁生還をした。

サヨナラだ。

ベンチから選手が飛び出し、生還した走者と打者にウォーターシャワーを浴びせていた。

監督は打者を迎え感激の握手。

ところがここで球審は両手を頭の上に広げタイムと発しボールデッドを宣告。

選手・監督は「なんで?」とポカーンとした。

次の瞬間、球審は打者が振ったバットが捕手のミットに当たり打撃妨害を宣告した。

打撃妨害だから打者は一塁に出塁できる。三塁走者は三塁に戻される。

球審は打者と三塁走者にルール通りに指示した。ビックリしたのは選手と監督だ。サヨナラが帳消しになってしまう。

一方相手チームの監督は三塁走者が右翼手の完全捕球前にタッチアップしていると三塁手に捕手からボールを送球するように指示した。三塁手は捕球し三塁ベースを踏んだ。タッチアップが早いと三塁塁審にアウトを求めた。

さて、結末はどうなるのかな……?