
審判員の仕事は過酷なのだ。データで示す友寄正人審判員の1ヵ月の勤務内容。
表のデータは2012年3月30日の開幕から1ヵ月間の友寄正人審判員の勤務内容である。
この時、友寄正人審判員は54歳。
表の左から「勤務日数」は審判あるいは控として球場にいた日数。4月は勤務日数25日。
「所在地」は球場のある県名。
「球審」~「三塁塁審」までは審判のポジションのこと。「控」はグランドにいる審判員の不測の事態に備えてネット裏にいる審判員のこと。
「試合時間」は試合開始から試合終了までの時間。
審判員は試合開始3時間前から終了後2時間は球場にいる。従って「試合時間」+5時間が実際の勤務時間といえる。
この月の友寄正人審判員の実際の勤務時間は約73時間+5時間×25日=198時間。
「出場手当」は、球審34,000円、塁審27,000円、控7,000円(『審判という仕事』より)。この月の出場手当の合計は542,000円。雨天中止になると出場手当はもらえない。
移動距離は各県庁市の距離。この月の概算移動距離は2,060㎞。
さて、時給=542,000円÷198時間=2,737円。出場手当に移動距離の時間は含まれていない。
54歳男性、2,060㎞移動、勤務時間198時間。時給2,737円。審判員は過酷な労働なのだと私は思うが……。
いかがだろうか? (ただし、審判員の勤務年数による出場手当以外の基本報酬は不明)。
以上のデータは私がスポーツ新聞、審判員に関する著書等から想像して集計したものです。実際のデータを集計したものではありません。審判員の手当、移動距離は一般公開されていません。
というわけで、今回もだからどうなの話し。