この外野飛球を外野手がタッチした途端に三塁走者が本塁に生還するプレイに対し、離塁が早いと抗議するのは「アピールプレイ」である。

アピールプレイは離塁が早いと審判員が知っていても守備側からアピールがなければそのままである。このときにまず米国の三塁手がボールを捕球して三塁ベースをタッグしアピールした。二塁塁審がセーフと判定した。

ところが米国監督が二塁塁審ではなく球審のボブ・デービッドソンにアピールした。

恐らく米国の監督はこの判定は二塁塁審ではなく「球審がするべき判定である」と主張したのではないか。

審判員は自分の持ち場に対する職人意識強い。この場合の判定は球審の仕事だとボブ・デービッドソンは思っていたはずだ。彼は三塁走者のタッグアップが早いと判定していたのではないか。でも、アピールプレイだから云わなかった。

米国の監督は、誰が判定の責任者かを見分けていた。その者にアピールしたのである。だからアピールが功を奏したのである。

ここでは走者に「近いか遠いか」は判定の基準ではない。誰が判定の責任者かなのだ。

日本は「もっとも近い審判員の判定が覆ったのはおかしい」と抗議した。だが、お門違いなのだ。

誰が判定責任者なのか。これを知っていることも野球の約束事のひとつなのだ。

以上、WBCタッグプレイのいまさらだからどうなの私見。