球審が三塁方向を指せば打者もつられて三塁を見る? それって何?

球審が左手で三塁を指している。打者も三塁方向を見ている。

打者は球審の指示で三塁方向を見ているのだろうか? もちろん違う。

この場面は、2013年3月15日、ヤクルト対オリックス戦、4回表、無死走者一塁。打者が三塁方向を見ているのは、球審の指示で見ているのでなく、三塁コーチのサインを見ているのだ。

では、球審は誰に向かって指示しているのか? 三塁塁審に指示しているのだ。

その指示内容は何か? 「打者が送りバンドするから気をつけろ」と注意喚起しているわけでない。

打者が左翼飛球を打ったら三塁塁審は左翼手の捕球確認するために追う。すると三塁塁審は三塁からいなくなる。例えば、打球が左翼手頭上を越えて一塁走者が三塁に向かった場合に球審が三塁ベースに行ってジャッジしなければならない。

つまり、この指さしは「三塁ジャッジは球審の私にまかせてくれ、だから三塁塁審さん、左翼飛球の捕球をしっかり確認するためにどうぞ三塁を離れて行ってください」と指示しているのである。

この指示に対して、三塁塁審は手をグーに結んで上下に交差する。それは「はい、わかりました。私は左翼飛球の捕球確認に心おきなく行きます。だから三塁は球審にまかせます」という球審に対する了解返信なのだ。

というわけで、60年野球を見てやっと気づいた審判員の仕種である。

これがわかるのにいくら入場料を払っただろうか。

というわけで、今回もだからどうなの話し。