
ランニング満塁本塁打だと審判員はどんな動きをするのだろうか その②
今夜は“ランニング満塁本塁打の審判員の動き”の「だからどうなの話し」。
ランニング満塁本塁打の場合に各審判員はどんな動きをしたのだろうか?
1997年4月15日、日本ハム対西武1回戦、9回表二死満塁で西武高木大成選手が右中間飛球を打った。この打球の処理を中堅、右翼手がもたつく間にランニング満塁本塁打になってしまった。
このときの審判員は球審桃井進、一塁山崎夏生、二塁五十嵐洋一、三塁中村稔。二死満塁なので五十嵐洋一二塁塁審は二塁ベースの内側に位置していた。
この場合に高木選手の右中間飛打球の捕球判定は一塁山崎夏生が向かった。
三塁塁審中村稔は三塁走者のタッグアップ確認するために図の位置に移動した。
球審はまず三塁走者の本塁タッグプレーを判定するためにステイ状態になった。動かない。
となると、打者走者の一塁触塁、一塁走者のタッグアップ、二塁走者のタッグアップは誰が判定したか?
これは五十嵐洋一二塁塁審が判定することになった。右中間に打球が飛んだ時点で、打者走者の一塁触塁、一塁・二塁走者のタッグアップを判定しやすい位置に移動した。
それが図の投手の後になる。ここから一塁・二塁に起こるプレーを判定したのだ。
ランニング満塁本塁打の場合に一番動きが大変なのは二塁塁審だということがこの場面でわかった。
次回は左中間飛球の場合のランニング満塁本塁打の審判員の動きについて。
というわけで、今夜もだからどうなの話し。