
ドンチャカする観客に審判員のアウト・セーフに文句をつける権利はない
今夜は“一塁のアウト・セーフの判定についての”「だからどうなの話し」。
一塁のアウト・セーフは目でなく耳でしているのだ。
打者が三塁ゴロを打った。三塁手が捕球し一塁手に送球する。一塁手はベースを踏んで三塁手の送球を捕球する。
一塁塁審は一塁ベースから5~6メートル離れた位置でアウト・セーフのジャッジをする。
そのときに一塁塁審は何を見ているか?
一塁手の捕球するグラブ。一塁手が踏んでいるベースの足元。打者走者が一塁ベースを踏む足。この3つの動きを一瞬に見ている。
できるだろうか?
例えば、三塁手の送球が高い。一塁手は背伸びする。その上、グラブを頭より高い位置で捕球しようとする。
こんな場面で一塁手の捕球するグラブと一塁手が踏んでいるベースの足元と打者走者が一塁ベースを踏む足を一瞬に同時に見ることはできるか?
それは無理でしょう。
一塁塁審はこんな場合に何を基準にジャッジしているのだろうか?
一塁塁審は一塁手が捕球するボールを見ていない。見ているのは一塁手の足と走者の足を見ているのだ。これなら一点を見ているからどちらも見られる。
では、アウト・セーフのジャッジはどうしているのか?
一塁手がグラブでボールを捕球したときの音でしているのだ。
一塁塁審の目線の先はベースと一塁手と走者の足元。耳はグラブの捕球音。これが一塁塁審のジャッジの基準なのだ。
だから球場は静かでなければならない。ドンチャカする観客に審判員のアウト・セーフに文句をつける権利はないのだ。
というわけで、今夜もだからどうなの話し。