誰がハーフスイングを判定するのか?

2018年6/19日交流戦ヤクルト対ソフトバンク3回戦(神宮球場)7回裏ヤクルト1点リードの得点4-3、一死走者二塁、打者青木選手は3b-2sからの7球目をハーフスイングした。

牧田球審はスイングしたと三振判定した。それに対し青木選手が暴言を吐いたと退場処分にした。

球審が打者のハーフスイングについてスイングしたか、しないかを左打者の場合は三塁塁審に、右打者の場合は一塁塁審に判定要請する場面を見かける。

野球規則8.02(c)【原注2】に「ハーフスイングの際に、球審がストライクと宣告しなかったときだけ、監督または捕手は、振ったか否かについて、塁審のアドバイスを受けるよう球審に要請することができる。球審は、このような要請があれば、塁審にその裁定を一任しなければならない」と記されている。

あのとき7球目を牧田球審は右拳を上げて「スイング」したと「ストライク」判定した。それに対し青木選手は三塁塁審に聞いてくれと要請した。

だが野球規則は「球審がストライクと宣告しなかったときだけ」要請できると記されている。

牧田球審は「ストライク」判定しているから球審が塁審に要請するのは球審の行為として規則違反となる。

青木選手も元メジャーリーガーとして球審のストライクorボール判定の規則がいかに厳しいかを知っているはずだ。

球審が「ストライク」と判定したスイングに打者が塁審に判定を要請するジェスチャーをした瞬間にメジャーでは球審侮辱として退場処分を科されるだろう。

従って、青木選手が球審に塁審判定を要請したことは論外となる。暴言以前の退場行為となる。

スポーツ紙によると青木選手は「悔しかった。打者はその1打席に懸けている。(三塁塁審に)聞いてくれてスイングなら納得する」と悔しさをにじませた。」と報道されていた。

会社員に就業規則があり、野球選手は野球規則がある。それに従って業務、プレイするのが職業人の常識である。

青木選手にはもういちど「野球規則」をしっかり読込んでもらいたい。

因みにバレンティン選手はハーフスイングの際に塁審に勝手に判定要請するがもちろん規則違反。投手も要請できない。

球審の塁審判定要請はいずれも左手の掌を広げて右打者のときは一塁塁審に、左打者のときは三塁塁審に、“Did he go?”『振った?』と声を出して要請する。

塁審は 両手を水平に広げたセーフのジェスチャーをして“No, he didn’t go!”『振ってない』or右拳を上げるアウトのジェスチャーをして“Yes, he went!”『振った』と発声する。

メジャーリーグ審判部は審判員の判定に対し抗議した監督・コーチ・選手にはシーズン終了後に皮肉を込めて野球規則と判定ジェスチャー講習への招待状を送ると聞いている。