1989年パリーグ1安打試合、悲喜こもごもの勝敗

1989年パリーグリーグのスコアを読んでいるとありありと目の前に試合内容が展開する1安打試合がある。この年、1安打は3試合あった。

 

4月11日近鉄対ダイエー戦、7月18日日本ハム対オリックス戦、8月31日日本ハム対ロッテ戦。

4月11日近鉄対ダイエー戦は近鉄小野投手が5回に1安打されたが、2-0で完封勝利。

7月18日日本ハム対オリックス戦は日本ハム西崎投手が6回まで無安打、もしや無安打無得点試合なるか、だが、7回一死後に安打されるが3-0で完封勝利。まあ小野&西崎投手とも好投し順当な勝利であったことがスコアから読めた。

 

もう1試合の日本ハム対ロッテ戦はなんとも先発河野投手がかわいそうな試合だった。

初回ロッテ西村選手に左前安打される。その後8回まで無安打で無得点を続ける。

そして、9回、西村選手に四球を与える。次打者佐藤健選手は二塁ゴロだが一塁走者を二塁封殺できるゴロではなかった。一死走者二塁となり、三番愛甲選手は一・二塁間にセイフティーバントを仕掛ける。捕球した一塁手が一塁に入った河野投手に送球するがこれを落球、その間に、二塁走者西村選手は本塁生還。1点取られる。

 

次打者ディアズ選手は遊撃ゴロで6-4-3の併殺。9回、日本ハムは三者凡退の0-1で敗戦。河野投手は西村選手の1安打、1四球、自分の失策で負けた。

 

河野投手はなんとも敗戦の全責任を負った試合だった。スコアを読みながら球場でこんな試合を見た日本ハムファンは悔しくてならなかっただろうと思った。

 

スコアを読んでるといろんなことを想像させてくれる。楽しい。