ファウルラインと交差する3フットラインを消す訳は?

今夜は“3フットラインについての”「だからどうなの話し」。

3月14日、午後2時から野球殿堂博物館でトークイベント「野球のプロフェッショナル」審判員編に行ってきました。

司会は野球殿堂博物館の下田さん。講師は野球規則委員で元NPB審判長井野修氏と現NPB審判長友寄正人氏。

開始早々、日本シリーズでスポットライトを浴びた3フットラインの話しで始まりました。

上記図の左下段の写真は『公認野球規則』に掲載されている“野球競技場区画線”です。

3フットラインとファウルラインは接続しています。

左上段の写真はメジャー球場で、ファウルラインと3フットラインは接続していません。

右側の上下の写真は神宮球場と東京ドームで、ファウルラインと3フットラインは接続していません。

なぜ接続していないか? 

メジャーグランドでは、一塁ベース側の3フットラインとファウルラインを野球競技場区画線の通りに石灰線で接続させて引く。

その後に審判員がその接続接点を消す。

その理由は、ファウルラインと3フットライン近辺に打球が落ちた場合にボールに石灰が付けばフェアーの証拠になる。

一方、石灰が付かずにグランドの土が付けばファールの証拠になる。

それで石灰線を消すのも審判員の仕事。そのことを両審判員が解説してくれた。

日本では人工芝グランドなので最初から接続しないようになっている。

これでは一塁ベース際の微妙なファウルとフェアーの判定ができにくい。

やはり土のグランドに石灰線を引く。それが正確な判定の証拠になる。

それを知ったトークイベントだった。

というわけで、今夜もだからどうなの話し。

(上記写真のうち左上段はウィキペディアより“ミラーパーク”)