世界の王とヤクルトのバレンティンを比較したら。そして、49年前に何があったか。
今夜は“49年前と比較したらの”「だからどうなの話し」。
36.4%対42.9%。これは安打数に対する本塁打の比較。今から49年前の1964年(昭和39年)に王選手が野村選手の52本塁打を超える日本プロ野球の本塁打新記録55本を樹立した。
このときは140試合で王選手は151安打した。151安打の内55本が本塁打だからその比率は36.4%。約3分の1が本塁打なのだ。
今年(2013年)にバレンティン選手が9月11日に55本塁打を達成した。そのときの安打数は128だからその比率は42.9%。約半分弱が本塁打なのだ。
これから最終はどうなるかちょっと楽しみ。
王選手が55号本塁打を打ったその日に本塁打日本新記録を樹立したことを賞して正力報知新聞社が賞金10万円を贈った。
バレンティン選手は王選手の記録を更新する56号を樹立すると500万円が特別ボーナスとして贈られるとか……。その差は490万円。
1965年に私は高校を卒業し就職した。その時の初任給は15,000円。王選手の賞金は当時の高卒初任給の約9倍強だ。
バレンティン選手は500万円だから現在の高卒初任給より倍率はもっと高いだろう。
因みに、この年、王選手が打席に立つと、三塁手は遊撃手の守備位置に、遊撃手は二塁ベースの右横。一・二塁間に遊撃手、二塁手、一塁手の三人が守備に付いた王シフトがはじめて敷かれた。
ペナントレーズの順位は、巨人は3位で優勝は阪神と南海。日本シリーズは南海が優勝。
最後にこの年我がスワローズの金田投手が前人未踏の4000奪三振を達成し、巨人に移籍した。
もうひとつ最後に、この年、東京オリンピックが開催されたのだ。開会式の夜に日本ジリーズ第7戦が甲子園球場で行われていたのだ。
というわけで、今夜もだからどうなの話し。