プロ野球史上第2位の記録、1試合10打点を稼いだ選手は?

1958年(昭和33年)から2015年(平成27年)までの日本野球機構の公式スコアシートを野球殿堂博物館で閲覧できるようになった。

そこで、プロ野球史上たったひとりの「Only One」選手と初記録の「First Play」選手を見つけ、そのプレイの内容をスコアシートで読み解いた報告をする。

 

プロ野球史上1試合で最多打点を挙げた選手は誰かを調べた。

1951年阪急対大映12回戦(大須球場)で大映飯島滋弥が1回に満塁本塁打、7回に2本目の満塁本塁打と3点本塁打を放ち合計11打点を上げた。これが1ゲームのプロ野球史上、パリーグ最多打点の記録である。

 

パリーグ2番目の記録は日本ハムソレイタで10打点を上げた試合を調べたら1試合4本塁打したときだった。そこでその10打点の内容をいつもの通りにスコアシートで調べた。

 

1980年4月20日南海対日本ハム3回戦(大阪球場)に5打席4本塁打1死球で10打点を上げた。詳細を追ってみよう。

1回一死走者一・二塁で佐々木宏一郎投手からボールカウント1-1ストライク後の3球目を左中間席に3点本塁打。

第2打席は3回二死走者なしで同じく佐々木投手からボールカウント1-1ストライク後の3球目をバックスクリーンに本塁打して1打点で合計4打点。

第3打席は5回一死走者一・二塁で三浦政基投手から初球を左中間席に3点本塁打。3打点で合計7打点。

第4打席の6回は死球。

最後の5打席目は無死走者一・二塁でボールカウント1-2ストライク後の4球目を藤田学投手から右中間席に4本目の本塁打で3打点を稼ぎ合計10打点を記録した。

因みにこの10打点の記録を確認した球審は中川忠文審判員である。