野球選手は『商品』として捉えて野球を解析すると

今夜は“野球選手を『商品』として捉えると”の「だからどうなの話し」。

野球選手を球団所有の『商品=選手』として見ると気づくことがある。

例えば、ドラフトとは『商品』見本市だ。そこで指名された『商品』に球団は契約金を払う。この契約金はFAまで球団が『商品』を保有する権利を得る権利金=保有権のことだ。

球団は『商品』の保有権を他球団に譲渡できる。これがトレードだ。だからトレードされた商品の価格=年俸は他球団も同額になる。

保有権を球団が放棄するのが自由契約、『商品』の廃棄、在庫処分だ。つまり首だ。『商品』はどこに行こうが自由である。

任意引退は『商品』の保有権を最終所属球団が有するという在庫処分だ。現役か指導者等でプロ野球界に復帰する場合には最終所属球団に復するか、他球団へ所属の場合は最終所属球団の了解が必要になる。

だから任意引退の場合には球団は『商品』の保有権を維持するために何らかの見返りをする。例えば、功労金などを支払う。

このように選手を『商品』と捉えると、野球協約、統一契約書の文章がスムースに理解できるようになる。

最後に、球団経営とはいろいろな仕事があるが、まず『商品』を取り揃えなければならない。この仕事をするのが編成部。

編成部のスカウトは良い『商品』を取り揃えなければならない。スカウトが魅力的な『商品』を発見し、揃えれば、野球ファンはそのチームに魅力を感じ、野球場に来てくれることも多くなるはずだ。

そこで、スカウトはチームの一歩先を見据えた『商品』揃えをし、ファンに強いチームになるぞ、優勝するかもしれないという気持ちにさせるチームづくりをするのが仕事になるのだ。

というわけで、今夜もだからどうなの話し。