統一球の基本の基④ プロ野球の使用球の検査について

今夜は“統一球の基本の基④のボールの検査について”の「だからどうなの話し」。

ボールの検査内容は『アグリーメント』の「プロ野球使用球の検査要項」に規定されている。

検査内容は「誰が、どこで、いつ、どんな検査を行い、誰に報告するか」である。

1981年の「プロ野球試合使用球の公認に関する規則」と2011年の「プロ野球試合使用球に関する規則」とでは検査内容は若干異なる。

一番の違いは1981年ではボールの製造・販売業社は複数あるから検査日の決定は「複数の公認製造・販売業者の申し出をまって、そのシーズンの最初の検査日を決定し、以後およそ一定の時期的間隔をおいて検査を行うが、あらかじめ次回の検査日を決定しなければならない」となっている。

それに対し2011年は公認製造・販売業者はミズノ一社だから検査日は「野球規則委員が検査日程を定め、(使用球の)抽出日の当日に出場審判員に指示を行う」と簡素化された。

どのボールを検査球にするかは、コミッショナー事務局が決めて、審判員に、その日使うボールから任意に抽出させる。2011年からはコミッショナーが決めた日が検査日(抽出日)になる。検査はコミッショナーの全責任に行われることになったといえる(この稿続く)。

というわけで、今夜もだからどうなの話し。