③ビデオ判定について一言、二言、三言などなど

今夜は“ビデオ判定についての”「だからどうなの話し その3」。

「あれが安打なら状況が変わっていた。もしかしたら勝っていたかもしれない。あの一敗がその後のペナントレースを変えた。一つの判定の違いで選手生命が変わることもある。報酬も変わることもある」などなど。

「だから審判はきちんと正しい判定をしてもらいたい。」と選手、監督は言う。

でも、こんな言い分はおかしい。

審判員が判定トラブルで罰金を科されたこともある。結局、翌年の契約が更新されずに辞めさせられることもある。辞めた事例はたくさんある。

判定トラブルで不利になるのは選手、審判員もどっちもどっちなのだ。

今週の週刊ベースボールによるとメジャーリーグのビデオ判定のリプレー映像で判定が覆られなかったケースは662回あった。その内、352回はどちらともいえるケースで判定を覆すほどの明確な証拠映像がなかった。

このように野球の判定は微妙だし、映像でも明確に黒白をつけられないプレーがあるのだ。それが野球なのだ。

そういう微妙な判定に対し抗議があって、それに審判員がいちいち対応していたら野球がスムースに進まない。

だから審判員の判定は最終決定なのだ。

その最終決定を補充する要素としてリプレー映像が役に立つはずだ。そのリプレー映像を球場の観客が見る。観客は判定に納得し、試合はスムースに進むはずだ。

だからビデオ判定は審判員の判定をないがしろにするものではないと思うのだ。

というわけで、今夜もだからどうなの話し。