「自然免疫」があるけど「獲得免疫」がない選手ばかり。

今夜は“獲得免疫についての”「だからどうなの話し」。

『免疫』には『自然免疫』と『獲得免疫』がある。

従来、体内に細菌やウイルスが侵入した場合に、細菌やウイルスなどの特徴に応じて『獲得免疫』が『抗体』をつくり、細菌やウイルスを攻撃・退治すると考えられていた。

でも、『獲得免疫』が、なぜ特定の細菌やウイルスを攻撃・退治できる抗体を作れるのか? どのような過程で作れるのか解明できていなかった。

ところが最近の研究で『自然免疫』が敵である細菌やウイルスに対しセンサーの役割をして、『獲得免疫』に細菌やウイルスの情報を提供し、攻撃・退治するのだとわかってきた。

細菌やウイルスが侵入してくるとまず『自然免疫』が攻撃し、どんな細菌やウイルスかの情報を収集する。

その情報をもとに『獲得免疫』は『抗体』を作る。

言わば『自然免疫』は斥候隊で『獲得免疫』は攻撃隊のようなものだと解明された。

出だしが長くなってしまったが、2015年5月4日、横浜DeNA対ヤクルト戦を見ながらこの免疫システムが頭に浮かんだ。

ヤクルトは横浜DeNAの久保投手に1回~3回まで三者凡退と完璧に抑えられた。

前半の3回までヤクルトの打者陣は久保投手の投球情報を収集する『自然免疫』の斥候隊なのだ。

ところが久保投手の投球情報を収集できない。どんなウイルス・細菌で投球してくるかわからないのだ。

結果、4回から6回まで3者凡退。これはもしかしたら無安打無得点試合か! 

だが、一人だけ『自然免疫』の斥候情報から『獲得免疫』情報を収集した選手がいた。

山田哲人が本塁打して無安打無得点試合から逃れられた。

ヤクルトで『自然免疫』と『獲得免疫』を備えているのは山田選手しかいないのだ。

悲しいことだ。

というわけで、今夜もだからどうなの話し。