定石外れのプレイで一気に攻勢をかける

囲碁、将棋など勝負事には勝つための定石がある。同じように野球にも定石がある。

終盤で後1点取れば、勝利を掴める場面で、バントで走者を得点圏に進めるなど。

例えば、得点2対1で1点リード8回裏、無死走者二塁。確実に1点を取るには、バントで走者を3塁に進める場面である。これが定石である。 相手チームはバント前提の守備態勢を敷く。三塁手は三塁カバーで前進はできない。遊撃手は二塁走者のスタートを牽制。二塁手は打者の一塁アウトをカバー。一塁手はバントに備えて前進守備。

 

打者は三塁手にバントを捕らせる。これがこの場面での定石である。私はこんなときに左打者で俊足ならば投手と前進守備をする一塁手の間を抜けるプッシュバントをしないかなと思う。

 

もし成功すれば無死走者一・三塁となる。次打者の初球に一塁走者は盗塁。無死走者二・三塁になり前進守備の間を抜ける安打で2点。結果得点4対1となる。

 

この作戦は定石ではないけど球場で見ている時に密かに期待しているプレイである。定石を外す作戦は相手チームが防戦一方に追込み大量点のチャンスになる。

 

定石通りのバントで走者を三塁に進め1点を取るより一気に敵を攻略できる。こんなプレイを見てみたいものだ。