1イニング4奪三振なんていうことがあるの……。

1958年(昭和33年)から2015年(平成27年)までの日本野球機構の公式スコアシートを野球殿堂博物館で閲覧できるようになった。

そこで、プロ野球史上たったひとりの「Only Play」選手、初めての「First Play」を見つけて、そのプレイの内容をスコアシートで読み解いた報告をする。

 

投手が1イニングに3奪三振すれば3アウトだからチェンジとなる。あるいは無得点となる。

ところが、三振しても打者は走者になることがある。それはどんなケースかというと3ストライク目の投球を捕手がダイレクト捕球しなかった場合だ。

この場合に打者は走者になることができる(例外は無死or一死で一塁走者がいると打者は走者になれない)。

例えば、プロ野球史上初の1イニング4奪三振は、1959年7月5日大洋対広島18回戦(川崎球場)の2回表に起こった。

広島の先頭打者大和田選手は3B-2S後の6球目を空振三振した。ところがその投球を大洋土井捕手が捕球できなかった。

打者大和田選手は一塁に走って生きてしまった(記録は三振暴投)。

その後に大洋幸田投手は、広島の5番藤井選手、6番横溝選手、8番興津選手を三振に仕留めた(7番は阪急監督になった上田選手は左前安打)。

幸田投手は1イニングに4奪三振したことになった。

このような1イニング4奪三振はプロ野球では2018年6月23日現在22度21人の投手が記録している(2018年7月8日までに24度23人になった)。

これからその中で気になる記録のスコアを書いていく。