ミットの捕球面を動かさない谷繁捕手
今夜は“谷繁捕手についての”「だからどうなの話し」。
谷繁捕手が捕手として、野村克也氏の2921試合を抜いて通算2922試合出場の新記録を達成した。おめでとうございます。
谷繁捕手でいつも感心することがある。それについて今日は記す。
彼はミットの捕球面を投手側に向けて動かさない。
投手が投球姿勢をとる。谷繁捕手はここに投げろとミットを構える。投手はボールを投げる。谷繁捕手はミットの捕球面を投手に見せたままボールを捕球する。
他の捕手は投手が投げる瞬間にミットの捕球面を地面側に落とす。それから捕球する瞬間にミットを起こして捕球する。
実は、谷繁捕手と他の捕手の捕球の仕方の違いに気づいたのは球審が頭の位置を動かさないと教えられたからだ。
球審はボールの軌動をトラッキングして判定する。だから頭が動いてはならない。
頭がぶれると目もぶれて判定ミスが起こると教えられた。
それをチェックしていて谷繁捕手がミットを動かさないと気づいた。
谷繁捕手はミットの捕球面を動かさないから球審から見たら判定がしやすいのではないかとも思った。
投手から見てもミットが動かないから的ができて制球しやすのではないか。
ミットを動かさない。これが捕手として長く活躍できた要因のひとつではないかと思う。
というわけで、今夜もだからどうなの話し。